こんにちは。
クロス動物病院です。
わんちゃん・ねこちゃんの平均寿命は近年飛躍的な伸びを見せており、30年前に比較して倍近くになっているとも言われています。
それと同時に、ペットの高齢化が急速に進んでいます。
徘徊(家の中を時間に関係なく走り回る)
昼夜関係なく吠えてしまう
寝ている時間が増えてしまった
などの症状に苦しむ動物達や、それに悩まされる飼い主様の声を聞く機会もここ10年で非常に多くなって参りました。
獣医療先進国アメリカの調査ではわんちゃんでは認知症の有病率(発症している患者さん)は
8〜10歳で3.4%
10〜12歳で5.0%
12〜14歳で23.3%
14歳以上で41.0%
という調査結果の報告が上がっています。
一方で、正しく診断されているのは発症している患者さんのわずか2%以下(‼︎)と言われ、8歳を超えたら毎年の健康診断に併せて認知症診断テストを受けることが推奨されています。
東京など都市部の動物病院では『認知症外来』のニーズが急激な高まりを見せ、その声に応える病院も急増しています。
当院でも、飼い主様とわんちゃん・ねこちゃんの生活により寄り添えるよう、認知症外来を設置することになりました。
認知症は老化に伴う病気という特性上、日常生活とは切っても切り離せません。
当院で以前より大変好評を頂いている栄養学外来を担当している【当院栄養学顧問獣医師】中塚先生は認知症治療にも精通しており、今回のニーズの高まりに併せて認知症外来にご協力いただけることとなりました。
2月
3日(土)、17日(土)
3月
2日(土)、23日(土)
中塚先生は普段はペットフードの開発を行なっており、栄養学の専門家ですが、実は日本で初めての認知症治療専用フードの販売を先導した先生でもあります。
かつては臨床の現場で獣医師としてバリバリ働いていましたが、今もフード開発に従事しながら定期的に動物病院で“動物のお医者さん”としても働いています。
中塚先生の詳細プロフィールは当院HP内“当院について”ページをご参照ください。
中塚先生の出勤予定についてもページ下部の診療カレンダーにてご確認下さい。
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『栄養学特別外来に関して』
日々のフードがわんちゃん・ねこちゃんの身体を作ります。
その一方で、僕たち獣医師は大学で獣医学を学ぶ過程で、ペットフードに関する授業を受けることは一切ありません。
フードに関する知識は獣医師個人がそれぞれで学び、それを飼い主様に説明差し上げているのが動物病院業界の実情です。
その為、知識レベルも獣医師や動物病院によって大きな隔たりがあります。
『A病院とB病院でフードのチョイスや説明が違う!』なんて経験がある飼い主様も少なくないのではないでしょうか?
だからこそ、正しいフード選びを飼い主様に知ってもらうことで動物たちに幸せな毎日を送ってもらいたいと願い、今回中塚先生の協力を得て、栄養学特別外来を開設するに至りました。
当院へ受診されたことがなくても、今現在病気がなくてももちろん構いません。
不安に思うことがあるなら是非この貴重な機会をご利用下さい。
私はこの新たな試みが多くのわんちゃん・ねこちゃんとその飼い主様の幸せな日々に繋がることを祈っております。
クロス動物病院
院長 黒川裕生